一定量の気体について,
ボイルの法則 Tが一定なら,pV=一定
シャルルの法則 pが一定なら,V∝T
が成り立つときに,ボイル=シャルルの法則 pV∝T が成り立つことは次のように証明できる。
ボイルの法則は温度Tが一定であるという条件下で成り立つ。pVは一定値すなわち定数ではあるが,この定数は温度が変われば別な値になる可能性がある。したがって,この定数は温度Tの関数になるので,これをk(T)と書くと,ボイルの法則は
pV=k(T) (1)
となる。
同様に,シャルルの法則の比例定数は圧力pの関数であるから,
V=k'(p)T (2)
と書ける。
(2)を(1)に代入した式 pk'(p)T=k(T) より,
pk^' (p)=k(T)/T
となるが,この左辺はpのみの関数,右辺はTのみの関数である。これが成り立つには,右辺も左辺もp,Tに依らない定数Kでなければならない。
pk^' (p)=k(T)/T=K
より,k(T)=KTと書けるので,これを(1)に代入して,
pV=KT
を得る。これがボイル=シャルルの法則である。