オイラー(Euler)の式

ここでは虚数単位 を含む式を考える。  

マクローリン展開

を代入すると,

となる。これと, のマクローリン展開の式を比較すると,

であることがわかる。これをオイラーの式という。

(注) オイラーの式と呼ばれるものは,多面体に関するもの,回転運動や流体力学に関するものなど, 他にも数多くある。

  であることを使って, 三角関数の加法定理を証明せよ。
  (ヒント) この式の両辺にオイラーの式を使い,両辺の実数部同士,虚数部同士を等しいと置けばよい。


双曲線関数

,   などを 双曲線関数といい,それぞれ
ハイパボリックコサイン,ハイパボリックサインなどと読む。

これらの関数は, とよく似た性質を持っている。

 以下の式を証明せよ。

,  
,  したがって 
,  したがって