ばね全体を,特定の変位を与えた後,自由落下させる場合を考える。
波動方程式は,先に示したように,
(ただし,
)
となる。
境界条件は,両端ともに自由端であるから,
である。
初期条件として,最初静止していた場合を考え,
,
とする。
このときは,
とおけば,これは通常の波動方程式を満たし,境界条件,初期条件も上と同じ形になる。すなわち,
,
,
,
となる。
この解は,
を,周期の偶関数に拡張し,それを使って,
で与えられる。
本来の変位で書きなおすと,
となる。
※この変位 を,使うとばねの
という点の時刻
における位置は,
になる。